『五十肩と肩こり』 = 日常生活での注意 =

・五十肩・肩こりとは・・・

肩関節周囲炎とも呼ばれ、「凍りついた肩」ともいわれます。
肩関節の周囲の軟部組織の変化や神経・血管への圧迫で筋肉が痙攣を起こし、
固まってしまった状態です。
40歳、50歳代の初老期になって帯が結べない、髪がとかせないというのがこの病気で、
「関節の老化現象」と関係が深く、年をとった関節では弾力性が低下して血液の循環が
悪くなり、関節がこわばりやすくなっているためです。
また、肩こりは頚の異常、内臓の病気やストレスからも起こります(表1)。
・肩の痛みの原因 (表1)
 頚からきたもの
肩からきたもの 
 内臓からきたもの 
変形性頚椎症(頚椎椎間板症)
頚性脊髄症
胸郭出口症候群
・ 斜角筋症候群
・ 肋鎖症候群
・ 過外転症候群
Pancoast症候群
五十肩(肩関節周囲炎)
・ 棘上筋腱断裂
・ 上腕二頭筋長頭筋腱鞘炎
・ 肩峰下粘液包炎
・ 癒着性関節包炎
・ 廃用性萎縮
・ 肩手症候群
・ 心虚血性疾患―左肩
・ 胆石、肝炎―右肩甲部
・ 胸膜炎―両肩こり
・日常生活での注意


1. 姿勢が悪いと肩がコリます。
  前かがみの姿勢で、こんをつめて仕事をしている人、同じ姿勢を長く続けている人に
  多いようです。
2. 枕の高さや寝る姿勢にも注意しましょう。
  枕があまり高すぎると肩こりの原因になります。頭が適当に沈んで、くびの姿勢が
  自然になるのがよいのです。
  寝る時は腋の下に枕をはさんで、腕を開いた位置で寝るのもよいでしょう。
3. 就寝時に肩を冷やさないようにしましょう。
  睡眠中(明け方など)は、夜具で肩を保護して肩を冷やさないように工夫して下さい。
4. 入浴で血行をよくすることも大切です。
  温めて動かすことが第一です。お風呂に入るなどして全身の血行をよくしましょう。
  温める方法としては温シップ、ホットパックなどがよいでしょう。
5. 強すぎるマッサージは逆効果です。
  強いマッサージは単純な肉体疲労による肩こりには効果的ですが、頸部椎間板ヘルニア
  などがある場合は、かえって病気が悪化するので注意して下さい。
6. ストレスは禁物、精神的な安静を・・・
  抑うつ、不安、イライラしている人に多く、病気も長引きやすいようです。
  精神的なストレスを解消し、スポーツや趣味に打ち込むことも大切です。
7. 体力不足や栄養の偏りも誘因のひとつです。
  体力不足にならないよう、栄養のバランスにも気をつけて下さい。
  十分な栄養と休息によって肉体的な疲れを翌日まで持ち越さないように・・・。
8. 正しい治療を気長に励行しましょう。
  肩こりは必ず治るものです。再発したり反対側に起こることもありますが、
  あきらめずに気長に正しい治療を続けて下さい。
9. 治療と予防のための「肩こり体操」を
  血液の循環をよくし、筋肉のこわばりをとり、痛みを和らげます。
  肩こりの予防・治療には、自動運動療法(自分で肩を動かす練習)が基本です。