視力矯正手術で人気のレーシック。目の角膜を削ることで近視・乱視・遠視を改善することができます。東京でレーシックに対応したクリニックはたくさんあり、メニューや費用もさまざまです。
「名医がいるところで治療を受けたい」「後遺症や合併症のリスクが心配」など、レーシックを受けるにあたって、気になることや不安に感じることも多いでしょう
当記事では、レーシックのメリットやデメリット、レーシックで失敗しないためのクリニック選びのポイントについて詳しく解説します。
東京都内でレーシック手術を受けられるおすすめのクリニックも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
レーシックを受けるなら治療実績が豊富なクリニックを選びましょう。眼科専門医が執刀することは必須条件です。また、白内障や緑内障など、その他の手術の経験が豊富かどうかもチェックポイントになります。
ここからは、東京でレーシックを受ける際のクリニックの選び方について詳しく解説します。
レーシックを受ける際には、必ず眼科専門医が在籍するクリニックを選んでください。日本眼科学会のガイドラインによると、屈折矯正手術は日本眼科学会認定の眼科専門医が執刀することが条件として定められています。
さらに、白内障や緑内障、網膜剥離、角膜移植など、その他の診療実績が豊富かどうかも確認してください。術後に合併症が起こった場合、執刀医が対応できなければ他の眼科を受診しなくてはいけないケースも。
院内でスムーズに対応してもらえるように、クリニックの実績や医師の経歴について確認しておきましょう。
レーシックを受ける前に、カウンセリグがあります。事前カウンセリングではレーシックのメリットやデメリットについて詳しく解説してもらえるクリニックを選んでください。
利益を優先するクリニックなら、リスクやデメリットの説明を省き、適応検査を勧めてくることも。術後の後遺症やリスクについて説明がない場合は注意が必要です。
また、レーシック以外の視力矯正手術について提案があるかどうかもチェックポイントになります。他の治療方法を提案してもらえるクリニックなら、治療の選択肢も広がるでしょう。
レーシックは事前検査や定期検診など、手術以外にも通院する必要があります。そのため、自宅や勤務先から通いやすいクリニックを選ぶことも大切です。
万が一、合併症や後遺症が起こった場合は、手術を受けたクリニックで診察を受けなくてはいけません。診察時間や曜日も確認し、ライフスタイルに合わせて無理なく通院できるクリニックを選んでください。
東京のレーシックの相場は20~30万円ほどですが、中には極端に安い金額で治療できるクリニックもあれば、執刀医の知名度が高く技術力が高い代わりに相場より高額なクリニックもあります。
レーシックにかかる費用は、手術費のほか、事前検査やカウンセリング、定期検診、薬代など、全てにかかる治療費の総額を比較してください。料金が安いクリニックでは、その他の費用が別途必要なケースもあります。
予算に合わせて治療できるかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。
レーシックは安全に手術を受けられるかどうかを確認する事前検査が必要です。クリニック選びの際には、視能訓練士(ORT)の在籍や検査方法について確認しましょう。
どれくらい視力を矯正するのか決める際に、過矯正を防ぐために「サイプレジン検査」や「ミドリン検査」に対応したクリニックを選ぶとよいでしょう。
目薬を使用して正しい屈折状態を検査できる「サイプレジン検査」や「ミドリン検査」を受けることで、過矯正による疲れ目などのトラブルを回避できるでしょう。
ただし、「サイプレジン検査」や「ミドリン検査」でなければ正しい矯正量を測定できないわけではありません。普段から疲れ目が気になったり、日によって見え方が違うなど、矯正量に不安がある場合は検査内容を確認してみましょう。
視能訓練士(ORT)が適応検査を行うかどうか確認しましょう。
適応検査は、レーシック手術を安全に受けられるかどうか判断するための検査です。角膜に十分な厚みがなく、手術を受けられない人もいます。
視能訓練士(ORT)は国家資格を保有した専門職です。手術の可否を判断するほか、適切な矯正量についても提案してもらえます。ただし、日本眼科学会のガイドラインでは、視能訓練士が適応検査を行うことは必須とされていません。必ずしも視能訓練士が対応する必要はありませんが、不安がある場合は確認してみましょう。
レーシックの術後に合併症や後遺症が起こったときのリスクを考えて、一般眼科の診療にも対応したクリニックがおすすめです。
また、十分に視力が回復しなかった場合など、術後のトラブルに備えて保証内容や保証期間も確認しておきましょう。クリニックによっては、無料で追加矯正・再手術を受けられるところもあります。
ただし、レーシックの手術は原則1回で、角膜に厚みが残っている場合に限り再手術を受けられます。
東京には視力矯正手術のレーシックに対応した眼科クリニックがたくさんあります。クリニックによって治療メニューや料金もさまざまで、どこを選べばいいのかわからない人も多いでしょう。
ここからは東京でレーシックを受けられるおすすめのクリニックを紹介します。
品川近視クリニックは全国に5院ある視力矯正専門クリニックで、東京都内には有楽町に院を構えています。レーシックの施術件数は134万件以上と実績が豊富。
治療メニューもたくさん用意されており、クリスタルZレーシックなら検査当日に手術を受けられる1日レーシックプランが設けられています。
品川近視クリニックでは、レーシックやICLが初めての人でも安心して手術を受けられるように、定期的に無料説明会を行っています。東京会場の個別相談なら随時受け付けています。
保証も充実しており、保証期間内なら無料で再手術を受けられます。レーシックならコースによって1年から最長10年までの保証期間が設けられています。
【クリニック情報】
クリニック名 | 品川近視クリニック |
---|---|
所在地 | 東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町イトシアオフィスタワー13F |
最寄り駅 | 有楽町「銀座口」「中央口」より徒歩1分 |
料金 |
スタンダードレーシック75,000円 |
診察時間 | 10:00~20:00 |
休診日 | 年中無休 |
保証期間 | プランによって1~10年 |
支払い方法 |
現金 |
【googlemap】
>>公式サイトはこちら
新宿近視クリニックは近視治療の実績が106,900件以上と豊富。専門知識や高い技術力をもった院長が執刀します。カウンセリングから術後のアフターフォローも万全で、患者満足度が93%と高いのも特徴のひとつ。
湘南美容クリニックと同じ系列の眼科で、湘南に通院している人なら貯まったSBCポイントを治療費に充てることができます。手術前に無料カウンセリングを受けることができますが、通院が難しい場合はオンラインによる無料相談も受け付けています。
手術費には術後の定期検診代も含まれており、術後1年以内なら何度でも無料で受診できるメリットも。また、保証制度も充実しているため、レーシックが初めての人でも安心して手術を受けられるでしょう。
クリニック名 | 新宿近視クリニック |
---|---|
所在地 | 東京都新宿区西新宿7-10-1 O-GUARD新宿3F |
最寄り駅 | JR「新宿駅」西口より徒歩4分 都営大江戸線「新宿駅」西口より徒歩1分 |
料金 |
SBKレーシック(両眼) 94,000円 |
診察時間 | 10:00~19:00 |
休診日 | 年中無休 |
保証期間 | 1~3年 |
支払い方法 |
現金 |
【googlemap】
先進会眼科は開院から20年以上に渡ってレーシックやICLに携わる眼科治療のパイオニアともいわれるクリニックです。レーシックやICLの治療実績は55,000件以上と業界でもトップクラス。
視力矯正以外の治療や手術にも対応しています。
レーシック手術を担当するのは、日本眼科学会が認定する眼科専門医です。手術前の検査からカウンセリング、手術、アフターケアまで徹底的にサポートしてもらえます。
レーシックの手術費は198,000円~。相場に見合った費用で、保証期間が最大3年と手厚いのが特徴。期間内なら無料で追加矯正を受けられます。術後の定期検診も無料で、後遺症や合併症が起こった場合でも、適切に対応してもらえる安心感があります。
先進会眼科は東京のほか、大阪・広島・福岡にも院を構えています。土日も診療を行っているため、平日に時間が取れない人でも無理なく通院できるでしょう。
クリニック名 | 先進会眼科 |
---|---|
所在地 | 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー35F |
最寄り駅 |
東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」徒歩2分 |
料金 |
アイデザイン リフラクティブ ストゥーディオ 両眼390,000円 |
診察時間 |
午前10:30~13:00 |
休診日 | 火曜日 |
保証期間 | プランによって1~3年 |
支払い方法 |
現金 |
【googlemap】
お茶の水・井上眼科クリニックでは、1999年からレーシック手術を開始し、豊富な治療実績を誇ります。
眼科専門医として140年以上の歴史ある井上眼科病院グループの一院で、専門医の資格をもった医師がレーシックやICLの適応検査や診察、手術、アフターケアまで一貫して対応。手術費は相場より少し高めですが、クオリティの高い治療を受けられるメリットがあります。
視力矯正治療以外に、一般眼科の診療も可能な「目の総合病院」でもあります。そのため、定期検診でトラブルが発覚した場合でも院内で対応してもらえます。
視力矯正手術が初めての人でも安心。定期的にレーシックやICLの無料説明会を実施しています。手術に対する不安や疑問点を解消できるチャンスです。
クリニック名 | お茶の水・井上眼科クリニック |
---|---|
所在地 | 東京都千代田区神田駿河台4-3 18F・19F・20F |
最寄り駅 |
JR中央線快速、中央・総武線各駅停車「御茶ノ水駅」聖橋口より徒歩1分 |
料金 |
ICL乱視なし片眼 352,000円 |
両眼 | 352,000円 |
診察時間 | 9:00~17:00 |
休診日 | 日曜日 |
保証期間 | 記載なし |
支払い方法 |
現金 |
【googlemap】
アイクリニック東京サピアタワーは、医療従事者からも選ばれるクリニックで、レーシックは受けられませんがICLや白内障を専門に診療しています。レーシックが適応外で手術を受けられなかった人にもおすすめです。
ICLの症例数は12,000件以上と豊富で、国内に10名しかいないICLエキスパートインストラクターが在籍。同業者からも支持される技術力の高いクリニックです。
術後は3年間の保証期間を設けており、期間内なら無料で再手術を受けられます。また、手術費には定期検診代も含まれており、追加費用がかかることはありません。
クリニックはJR東京駅「八重州北口」から日本橋口方面へ徒歩3分の場所にあります。また、東京メトロ東西線大手町駅B7出口と直結しているため、雨の日の通院もスムーズです。
クリニック名 | アイクリニック東京サピアタワー |
---|---|
所在地 | 東京都千代田区丸の内1丁目7番12号 サピアタワー7階 |
最寄り駅 |
東京駅日本橋口より徒歩3分 |
料金 |
ホールICL乱視なし 730,000円 |
診察時間 |
9:00~12:30 |
休診日 | 木曜日 |
保証期間 | 3年 |
支払い方法 |
現金 |
【googlemap】
東京歯科大学水道橋病院眼科は、屈折矯正や白内障手術の実績が世界的に有名なビッセン宮島弘子医師が院長を務める眼科クリニックです。
院長のほかにも屈折矯正手術のスキルの高い医師が複数名在籍。最先端の技術を導入した手術への取り組みも積極的です。
また、患者とのコミュニケーションを1番に考えた診療を行うことをモットーとしています。外来と手術は同じチーム体制で、毎回同じ医師や看護師に対応してもらえる安心感があります。レーシックは手術費以外に、術前検査に9,900円、術後の定期検診に5,500円かかります。
クリニック名 | 東京歯科大学水道橋病院眼科 |
---|---|
所在地 | 東京都千代田区神田三崎町2-9-18 |
最寄り駅 |
JR総武線「水道橋駅」東口改札より徒歩1分 |
料金 | レーシック両眼440,000円 |
診察時間 | 8:50~11:00 |
休診日 | 日曜日・第2・第4土曜日 |
保証期間 | 記載なし |
支払い方法 |
現金 |
【googlemap】
南青山アイクリニックは、レーシック手術の実績が20年以上と豊富。通常のレーシックのほかに、1人ひとりの目の状態に合わせて手術するカスタムレーシックにも対応しています。
院長の戸田郁子医師は、医師による評価で選出されるベストドクターズに選ばれるほどの名医。一般眼科のほかレーシックやICL、白内障の手術にも力を入れています。
南青山アイクリニックでは手術前の適応検査が無料。随時、レーシックやICLの無料説明会を実施しています。説明会では手術室や検査室の見学もできるため、視力矯正手術に不安のある人は積極的に参加してみましょう。
クリニック名 | 南青山アイクリニック |
---|---|
所在地 | 東京都港区北青山3-3-11 ルネ青山ビル4F |
最寄り駅 |
銀座線「外苑前駅」より徒歩4分 |
料金 |
ICL乱視なし両眼 730,000円 |
診察時間 | 9:30~12:00 14:00~17:30 |
休診日 | 火曜日 |
保証期間 | 記載なし |
支払い方法 |
現金 |
【googlemap】
順天堂大学医学部附属順天堂医院眼科は教授7名を筆頭に、24名の医師で診療しています。
屈折矯正治療に関する研究にも注力しており、患者に負担のかからない低侵襲手術を行います。視力矯正以外に角膜手術やスポーツ眼科外来、緑内障外来など、さまざまな専門分野にて診療しています。
また週に1回、個別でレーシックの無料説明会を実施しています。順天堂大学医学部附属順天堂医院眼科の治療方針について知りたい人は気軽に申し込んでみましょう。手術費や保証については公式サイトに記載がないため、クリニックへ問い合わせてみてください。
クリニック名 | 順天堂大学医学部附属順天堂医院眼科 |
---|---|
所在地 | 東京都文京区本郷3-1-3 |
最寄り駅 |
JR「御茶ノ水駅」より徒歩5分 |
料金 | 記載なし |
診察時間 |
初診8:00~11:00 |
休診日 | 第2土曜日・日曜日 |
保証期間 | 記載なし |
支払い方法 |
現金 |
冨田実アイクリニック銀座は、眼科手術の執刀10万症例以上の院長を中心に、眼科医師4名で診療を行います。大学病院レベルの最新機器を導入し、万全の体制で視力矯正治療に対応。院長は海外の学会で活躍しており、数々の賞の受賞や招待講演を行っています。
現在、開院9周年特別記念価格として、ICLや老眼治療のモニターを募集しています。それぞれ人数が限定されているため、希望する人は問い合わせてみましょう。
視力矯正のほか、レーザー角膜リングや緑内障バイパス手術、グラッシュビスタなど診療科目が豊富。メール相談や資料請求も受け付けているため、気軽に利用してみましょう。
クリニック名 | 冨田実アイクリニック銀座 |
---|---|
所在地 | 東京都中央区銀座4丁目12-19 ~4階 ICL 日章興産ビル3階 |
最寄り駅 | 東京メトロ日比谷線 都営浅草線 東銀座駅 |
料金 |
角膜強化型8次元アマリスZ8レーシック 両眼437,800円角膜強化型オーダーメイド8次元アマリスZ8レーシック492,800円 |
診察時間 |
9:30~13::30 |
休診日 | 年中無休 |
保証期間 | 5年 |
支払い方法 |
現金 |
【googlemap】
八王子市に院を構える八王子友愛眼科は、レーシック・タッチアップレーシックをはじめ、他院のレーシック手術の追加矯正にも対応しています。
八王子友愛眼科では、レーシックで角膜を残す量をガイドラインより多めに設定。角膜の厚みが十分に残っていると、万が一、見え方に不具合が生じた場合の再手術も可能です。初めての人でも安心して手術を受けられるでしょう。
使用するレーザーは角膜の混濁による合併症が起こりにくいフェムトセカンドレーザーで、安全性を重視した治療を行っています。
クリニック名 | 八王子友愛眼科 |
---|---|
所在地 | 東京都八王子市横山町22-3 メディカルタワー八王子 6F |
最寄り駅 | 京王八王子駅西口から徒歩7分 八王子駅北口から徒歩7分 |
料金 | 記載なし |
診察時間 |
平日9:30~12:30 14:45~17:30 |
休診日 | 日曜日・祝日 |
保証期間 | 記載なし |
支払い方法 |
現金 |
【googlemap】
ふくおか眼科は東京都中野区にあるクリニックで、レーシックやICLなど視力矯正治療に注力。
院長は国内に10名しかいないICLエキスパートインストラクターです。更に国内に3名しかいないレーシックインストラクターでもあり、名医と呼ばれるにふさわしい逸材です。
土曜日の午後と日曜日・祝日は休診となるのが残念ですが、ICLの保証期間が3年設けられており、院長自らが執刀する安心感があります。ふくおか眼科クリニックではLINEによる無料相談も受け付けています。通院が難しい人でも、LINEなら気軽に相談できるでしょう。
クリニック名 | ふくおか眼科クリニック |
---|---|
所在地 | 東京都中野区中野5-67-5 SKGT長谷部 2階-4階 |
最寄り駅 | 中野駅北口から徒歩3分中野駅北口バス停から徒歩1分 |
料金 |
ホールICL近視のみ両眼 660,000円ホールICL乱視あり両眼 660,000円 |
診察時間 | 9:30~13:00 15:30~19:00 |
休診日 | 火曜日・土曜日午後・日祝 |
保証期間 | ICL3年 |
支払い方法 |
現金 |
【googlemap】
杉田眼科は近視矯正手術ラセックを導入。アルコールでフラップを作成するレーシック手術です。1人ひとりの角膜の状態に合わせたオーダーメイド治療で、適切な見え方に矯正されます。
患者目線の治療をモットーとしており、治療方法や経過についてわかりやすく説明してもらえるのが特徴。手術費は298,000円で、術後6ヶ月の定期検診代も含まれています。
JR常盤線金町駅北口から徒歩3分と好立地。日曜日と祝日は休診となっていますが、分院の杉田眼科アネックスは日曜日の診療も受け付けています。WEB予約できるため、待ち時間なく診察を受けられるでしょう。
クリニック名 | 杉田眼科 |
---|---|
所在地 | 東京都葛飾区東金町3-19-1 |
最寄り駅 | JR常磐線金町駅北口より徒歩3分 |
料金 | ICL両眼 660,000円レーシック両眼 298,000円 |
診察時間 | 平日8:30~12:30 13:30~17:30土曜日8:30~13:00 |
休診日 | 日・祝日 |
保証期間 | 記載なし |
支払い方法 | 現金 |
【googlemap】
レーシックとは、エキシマレーザーと呼ばれる医療用レーザーを用いて角膜を削り、屈折異常を矯正する視力矯正手術です。
手術の方法としては、メスやレーザーを使用してフラップと呼ばれるフタを作成します。フラップをめくったところにある角膜にレーザー照射し、角膜の形状を変化させます。網膜に正しくピントが合うように屈折率を調整できれば、フラップでフタをして傷を覆います。
手術前に点眼麻酔するため、手術中に痛みを感じることはありません。レーシック手術にかかる時間は10~15分程度で、入院の必要はなく日帰りできます。手術自体は短時間で終わりますが、手術日より前に1時間半~2時間かかる適応検査を受ける必要があります。
エキシマレーザーを使用した屈折矯正手術として、レーシックが日本で認可されたのは2000年のこと。今では世界中に普及している代表的な視力矯正手術です。
ただし普及したばかりの頃は、不十分な衛生管理が原因となる感染症が集団発生し、過矯正による健康被害が続出しました。このようなトラブルが起こったのは、レーシック経験が浅い眼科医や、形だけのライセンス制度が原因と考えられます。
2024年現在では、日本眼科学会による「屈折矯正手術のガイドライン」が作成されており、安全性を確保したうえでレーシック手術を受けられるようになっています。
レーシック手術はICLより費用が安く済むメリットがあります。また手術時間が短く、痛みやダウンタイムが少ないのもレーシックの魅力です。
一方、レーシックで削った角膜は元に戻すことができず、視力が再び低下したときに再手術を受けられないことがあります。
ここからは、レーシックのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
ICLに比べて費用が安い
レーシックは自由診療のためクリニックによって費用は異なりますが、両眼で約20~46万円程度です。一方、ICLは両眼で約40~60万円と高額になるため、レーシックの方が費用を抑えて視力矯正できるメリットがあります。
レーシックは保険適用されませんが、確定申告することで医療費控除の対象となります。
近視・遠視・乱視を矯正できる
レーシックは角膜にレーザー照射して形状を調整し、屈折異常を矯正する手術です。
近視・遠視・乱視の全てをレーシックで治療できます。ただし、強度の近視や乱視の場合はレーシックが適応されないケースもあります。
メガネやコンタクトなしで裸眼で生活できる
レーシックは術後すぐに視力が回復し、裸眼で生活できるメリットがあります。
メガネやコンタクトの煩わしさから解放されるだけではなく、ケア用品などの維持費もかからなくなります。手術費は高いですが、ランニングコストや快適さを考慮するとメリットの方が大きいといえるでしょう。
手術時間が短い
レーシック手術は両眼約10~15分程度で完了します。
手術前の点眼麻酔や術後の説明や目の回復を待つ時間を含めても、1時間半~2時間もあれば帰宅できるでしょう。
安全性が高い
レーザー手術は2000年に厚生労働省から認可された屈折矯正手術です。その後も20年以上にわたり累計4,000万件以上の豊富な症例があり、安全性の高い手術として人気です。
レーシックは眼球の外側で行われる外眼手術のため、眼球の内側で行われる内眼手術のICLに比べて感染症のリスクも軽減されます。
痛みやダウンタイムが少ない
レーシック手術の前に目薬タイプの点眼麻酔を行います。そのため手術中にレーザー照射の痛みを感じることはありません。
ただし、術後は麻酔が切れたときに痛みを感じる人もいます。また、目がしみる感覚や目を開きにくいと感じることも。目の中に異物感を感じることもありますが、術後2~3時間でおさまることがほとんどです。
痛みや違和感が長引く場合は、クリニックを受診して医師の診察を受けてください。
角膜を元の状態に戻せない
レーシックで削った角膜を元の状態に戻すことはできません。
術後、再び視力が低下した際に、角膜に十分な厚みが残っている場合は再手術が可能です。ただし、原則1回までの手術になることを理解しておきましょう。
手術前の適応検査で、角膜の厚みを調べて追加矯正できるかどうか、ある程度判断することはできます。
眼圧を正しく測定できない
40代以降になると緑内障の検査で、目に風を当てて眼圧を測定する検査を行います。
レーシック手術で角膜が薄くなり、カーブの形状が変わると眼圧が下がるため、正しく測定できないことがあります。近視の場合は緑内障になりやすいため、病気を見逃さないためにも、検査を受ける際にはレーシック手術を受けていることを伝えましょう。
ただし最近では、眼圧検査以外に視神経乳頭や網膜の厚みの測定で緑内障を診断できるようになっているため、過度に心配する必要はありません。
続いてICL手術のメリット・デメリットやリスクについて詳しくみていきましょう。
ICLにはレーシックで不適応となる強度の近視でも対応できるメリットがあります。一方、レーシックに比べて費用が高いデメリットもあります。
見え方・視力が半永久的
ICL手術はレーシックとは違って角膜を削らず、眼内レンズを挿入して視力を矯正します。そのため、不正乱視や近視の戻りが起こりにくいのが特徴。
レンズ交換も必要なく、一度手術を受けると半永久的に見え方や視力が安定します。見え方もレーシックより鮮やかで立体感があるように見えます。
強度の近視でも対応できる
ICL手術ならレーシックで断れてしまう強度の近視でも回復できます。
ICLでは水晶体を残したまま、角膜を3mmほど切って眼球の中にレンズを挿入します。角膜を切る範囲が狭いため副作用が少なく、レーシックが不適応になった人でも手術を受けることができます。
術後のリスクが少ない
ICLは眼内コンタクトレンズを挿入して視力を矯正する手術です。レーシックより適応範囲が広く、術後の合併症や感染症のリスクが少ないのが特徴。
ただし、手術であるからにはリスクがゼロではありません。衛生管理やアフターフォローが万全で、安心して手術を受けられるクリニックを選びましょう。
取り外しできる
術後、見え方に不具合があった場合に、レンズを取り外して手術前の状態に戻すことができます。
また、白内障や網膜剥離など眼の病気になった場合も、レンズを取り外して治療できます。取り外したあとも、レンズを挿入する再手術を受けられます。
手入れが不要
眼内コンタクトレンズは、一度挿入するとお手入れの手間がありません。
通常のコンタクトレンズの場合は、ケア用品を購入する必要もあるため、コストがかかります。その点、ICLは手術費こそ高いですが長い目でみると手間やコストが省けるメリットもあります。
紫外線をカットできる
ICLで挿入する眼内コンタクトレンズは、有害な紫外線を90%以上カットするUV機能があります。
ソフトコンタクトのような無色透明の柔らかいレンズで、眼に馴染みやすく耐久性や生体適合性に優れています。
レーシックに比べて費用が高い
ICLは保険適用外の自由診療で、病院やレンズによって費用が異なります。手術費の相場は両目で45~100万円で、レーシックに比べて高いデメリットがあります。
眼内レンズは目の状態や視力に合わせてオーダーメイドになるため、費用が高くなりがちです。手術費のほか、保証料や検査料など別途費用がかかるクリニックもあるため、治療にかかる総額を確認しておきましょう。
手術を受けるまでに時間がかかる
ICLの術前検査はレーシックよりも時間がかかります。
また、検査結果によって眼の状態に合ったレンズをオーダーメイドで発注するため、入荷までに早くて1ヶ月半、通常2~4ヶ月ほどかかります。
日常生活に完全復帰できるまで約1ヶ月かかる
ICLの術後は傷口が感染しやすい状態になっているため、目元に刺激を与えないように注意しなくてはいけません。
日常生活に完全復帰できるまでに、約1ヶ月ほどかかります。
術後は以下のような行動に注意してください。
デスクワーク | 術後2日目から |
---|---|
運転 | 手術翌日の検診で医師に要相談 |
入浴 |
顔以外のシャワーは当日から |
スキンケア・アイメイク |
目の周り以外のスキンケアは当日から |
コンタクトレンズ | 術後1ヶ月後から |
まつ毛パーマ・マツエク | 術後の1ヶ月検診で問題なければ可能 |
レーシック手術やICL手術には後遺症たレンズが合わないなどのリスクも存在するためあらかじめ確認しておきましょう。
レーシック手術のリスク | ICL手術のリスク |
---|---|
・ケラトエクタジア |
・レンズが合わない |
レーシックとICLは、いずれも視力矯正手術ですが、それぞれ得意とする領域が違います。
レーシックは微調整することで細かい度数変更が可能です。軽度な近視の場合は、ICLよりレーシックの方が適していることも。一方、ICLは大きく度数を改善できるため、レーシックでは対応できない強度近視の治療に適しています。
レーシックとICLのそれぞれの特徴は以下のとおりです。
レーシック | ICL | |
---|---|---|
手術内容 | 角膜をレーザーで削って形状を変えることで視力矯正する | 眼内にレンズをインプラントして視力矯正する |
安全性 | 高い | 高い |
適応範囲 |
強度近視の場合は受けられないことがある(-6.00D以上は慎重実施。-10.00Dまで可能)角膜に十分な厚みが必要
|
広い(-3.00D~-18.00D以上は慎重実施)
角膜が薄くても受けられる |
視力の安定性 | 術後5~10年で視力が戻ることがある | 高い |
元に戻せるかどうか | 元に戻せない | レンズを取り外して元に戻せる |
費用 | ICLに比べて安い | 高額 |
レーシックとICLはいずれも安全性が高いという共通点があり、それぞれ世界的に浸透している治療法です。
料金に関しては、レーシックの方がICLより安く費用の負担を抑えられます。術後の見え方や視力の安定性、元に戻せるかという点では、ICLの方が優れているとも考えらえます。
ただし、必ずしもICLが優位なわけではなく、軽度の近視の場合にはレーシックの方が適していることも。レーシックとICLは、それぞれ対応できる分野が異なるため、一概にどちらがいいとは言い切れません。
レーシック・ICLのどちらを受けるか迷いがある人は、まずはクリニックのカウンセリングや説明会に参加してみましょう。無料相談を受け付けているクリニックもあるため、気軽に利用してみてください。
視力矯正手術はレーシックのほかにICLもあります。ICLは眼内にレンズを挿入して視力を回復する治療法です。将来、目の病気を患った場合や、度数が進行して合わなくなった場合にレンズを取り出すこともできます。
レーシック手術で削った角膜は元に戻すことができません。一方、ICLはレンズを取り外しできるため、いつでも手術前の状態に戻せます。
また、近視が強過ぎてレーシックを受けられない人もICLなら適応する可能性があります。ただし、ICLにかかる費用は約40~60万円とレーシックに比べて高額になります。
それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、角膜を削る手術に抵抗がある人はICLも視野に入れてみましょう。
レーシックは保険適用外の自由診療で、前後の検査や診察を含めて全ての治療費が自己負担となります。手術費はクリニックによって異なりますが、東京の相場は約20~30万円ほどです。
これはあくまで目安の費用で、術式や使用する機器によって変わってくることも。公式サイトに記載されている費用に、手術前後の検診や薬代などが含まれているクリニックもあれば、別途費用がかかるところも。あらかじめレーシック手術にかかる総額を確認しておきましょう。
レーシックにかかる費用の相場は20~30万円と安くはありませんが、一度手術すると10~20年ほど視力を維持することができます。コンタクトレンズやケア用品を定期的に購入する費用に比べると、むしろ経済的ともいえます。
例えば2週間装用タイプのレンズなら1日当たり約50円かかります。ケア用品に1ヶ月1,000円かかるとすると、20年間で60万円もの費用が必要になります。
レーシックはメガネやコンタクトの煩わしさから解放されるだけではなく、実はランニングコストの面でも優れているといえます。
レーシックにかかる治療費は決して安くはありません。
ここからはできるだけコストを抑えて治療する方法について解説します。
生命保険の手術給付金が出るか確認する
レーシックは自由診療になるため、社会保険や国民健康保険を使えず、治療費は全額自己負担となります。
ただし、加入している生命保険によっては手術給付金を受けられることも。契約内容にもよりますが、2007年4月1日以降に加入した生命保険なら、給付を受けられる可能性があります。
一度、加入している生命保険会社に詳細を確認してみましょう。
保険適用外でも医療費控除の対象になる
レーシックは保険適用外ですが、確定申告することで医療費控除を受けられます。
医療費控除とは、本人または家族が支払った医療費の総額が年間10万円を超える場合に、控除を受けられる制度です。
レーシックは何歳から受けられる?40~50代でも受けられる?
レーシックは18歳以上なら年齢制限なく受けることができます。
18歳未満は成長期で視力も変化する可能性があるため手術を受けることができません。年齢の上限はありませんが、できるだけ若い年齢で受けることが推奨されています。
40代・50代でも受けられますが、老眼が始まるためレーシックを受けてもメガネやコンタクトレンズが必要になることも。また、年齢が上がると白内障など、その他の眼の病気のリスクが上がるため注意が必要です。
レーシックの後遺症にはどのようなものがある?失明することはある?
レーシックの後遺症やリスクには以下のようなものが挙げられます。
必ずしも後遺症が起こるわけではありませんが、このようなリスクを伴うことを理解しておきましょう。
レーシックで老眼は治療できる?
レーシックで治療できるのは近視と乱視だけで、老眼を治療することはできません。
ただし、極度の近視や乱視の場合は矯正できないことも。矯正量が多いと角膜を削る量が多くなるため、もともと角膜が薄い人はレーシックを受けられないこともあります。
レーシックの適応基準は?
レーシックは18歳以上が対象で、近視は-10Dまでが適応基準となります。
また、角膜が薄い場合や尖った形状をしている場合は手術を受けられません。重篤な病気や眼の病気を患っている人も適応外となります。
レーシック手術に痛みはある?
レーシックは手術前に点眼麻酔するため、手術中に痛みを感じることはありません。手術に対する不安が大きい人は、笑気麻酔に対応したクリニックを選ぶと安心です。
笑気麻酔は鼻からガスを吸い込むことで鎮痛作用や鎮静作用があり、リラックスした状態で手術を受けられます。ガスを吸い込むのを止めると麻酔が切れるため、術後の生活に影響する心配もありません。
レーシックは術後どれくらいで視力が回復する?
レーシックで視力が回復するまでの期間には個人差がありますが、当日から翌日までに回復することがほとんどです。
ゴロゴロする異物感やぼやけて見える症状も、翌日には治まっているでしょう。ただし、夜間に光を眩しく感じるハローグレア現象が1週間から数ヶ月続くことも。夜間に運転する機会がなければ特に心配いりませんが、長引く場合は医師に相談してください。
レーシックの術後に再び近視が進むことはある?
レーシックの術後、稀に近視が進行することがあります。
近視が進行した場合、角膜の厚みが残っている状態なら再手術で対応できることもあります。できない場合はICLなど、他の視力矯正治療を検討する必要があります。
もともと近視が強い人は、近視が戻りやすい傾向にあります。ただし、再び近視が進行するのはごく稀で、進行した場合でも元の視力に戻ることはありません。万が一に備えて、無料で再手術を受けられるクリニックを選ぶと安心です。
レーシックは保険適用される?
レーシックは保険適用されず、治療費は全額自己負担となります。
ただし、確定申告すると医療費控除の対象になります。治療にかかった費用がわかるように領収書を保管しておきましょう。
レーシックを受けると早く老眼になる?
レーシックを受けても受けなくても、老眼が早まることはありません。
老眼でもレーシックを受けることはできます。ただし、老眼でレーシックを受けると視力が矯正され遠くは見えるようになりますが、近くを見るときのピント調整がしにくいのは変わりません。
ICLなら老眼に対応したレンズもあるため、気になる人はクリニックで相談してみましょう。
レーシックの手術前はいつまでコンタクトレンズを着用できる?
レーシックを受ける前は、一定期間コンタクトレンズを装着できません。コンタクトレンズは角膜に影響するため、本来の角膜の状態に戻して検査する必要があります。
コンタクトレンズの種類別に装着を使用する期間の目安は以下のとおりです。
コンタクトレンズの種類 | 装着を中止する期間 |
---|---|
ソフトコンタクトレンズ(近視用) | 3日以上 |
ソフトコンタクトレンズ(乱視用) | 1週間以上 |
ソフトコンタクトレンズ(遠近両用) | 1週間以上 |
ハードコンタクトレンズ | 2週間以上 |
連続装用ソフトコンタクトレンズ | 1ヶ月以上 |
オルソケラトロジー | 1ヶ月以上 |
角膜が元の状態に戻るまでの期間には個人差があります。できるだけ長くコンタクトレンズの使用を中止して検査を受けることをおすすめします。
レーシックを受けられないのはどんな人?
レーシックは矯正量が多いほど、角膜を削る量も増えます。そのため、近視や乱視の度合いが強い人や、角膜が薄い人は、レーシックを受けられないこともあります。
その他に以下のような人も手術を受けられません。
レーシックは年齢に上限はありませんが、安全性を確保するために対象となる年齢を設けているクリニックもあります。40代以上でレーシックを希望する場合は、あらかじめ確認したうえで受診しましょう。
名称 | 医療法人社団恩和会 旭川高砂台病院 |
---|---|
住所 | 〒070-8061 旭川市高砂台1丁目1番地22号 |
電話番号 | 0166-61-5700 |
FAX | 0166-61-5089 |
代表者理事長・病院長 | 横山恵一 |
開設年月日 | 昭和63年12月15日 (平成10年7月 医療法人社団 恩和会 設立) |
診療科目 | 内科/ 外科/ 整形外科/ リハビリテーション科 /透析科 |
病棟内訳 |
病棟数 104床・B棟2階 療養病床(医療療養病棟)50床 |