カントン包茎は自力で治すことはできる?原因と特徴について

カントン包茎は自力で治すことはできる?原因と特徴について

「勃起する度に亀頭が包皮口に圧迫されて痛い」

 

「包皮を剥いた状態で勃起したら元に戻らなくなった」

 

このような症状でお悩みの方はカントン包茎で、早急に治療を受ける必要があります。

 

カントン包茎を放置すると日常生活や性行為に支障を来たすだけではなく、うっ血によりペニスが壊死状態に陥るリスクがあります。時間の経過とともに外科的な処置が必要になるケースもあるため、早めに医療機関を受診してください。

 

ここからは、カントン包茎の特徴や放置することによるリスク・デメリットについて詳しく解説します。

カントン包茎とは

カントン包茎とは、包皮口(包皮の先端部分)が狭いため、亀頭や陰茎が包皮に圧迫されて元に戻らない状態の包茎です。

 

真性包茎と仮性包茎の間にある包茎の種類で、包皮口は狭くても包皮を剥くことができるため、仮性包茎の一種ともいえます。

 

亀頭や陰茎が締め付けられる状態が続くと、亀頭への血流が滞り、うっ血や組織の壊死に至るリスクも。そのため早急に包皮を元に戻す処置、または包皮を切除する手術を受ける必要があります。

カントン包茎の症状とタイプ

カントン包茎には、平常時にスムーズに包皮が剥けるタイプと、剥けないタイプの2種類があります。

 

平常時はスムーズに包皮が剥ける

 

平常時に包皮を剥いて亀頭を露出させることができますが、勃起すると締め付けや痛みを感じます。

 

このタイプのカントン包茎は、亀頭を全部露出させると亀頭や陰茎が強く締め付けられ、強い痛みを伴うことがあります。

 

平常時からスムーズに包皮が剥けない

 

平常時でも包皮が剥けにくく、亀頭を露出させることが困難で、締め付けや痛みを伴います。

 

このタイプのカントン包茎は、勃起した状態では包皮を剥くことが難しく、平常時に剥いて亀頭を露出した状態で勃起すると、亀頭や陰茎が強く締め付けられ、激しい痛みが生じます。

カントン包茎になる原因

包皮口が狭く伸縮性がない場合は、勃起時に亀頭や陰茎が強く締め付けられ、元の状態に戻らなくなる可能性があります。

 

ここからは、カントン包茎になる原因について詳しく解説します。

 

包皮口が狭い

 

カントン包茎になる原因として考えられるのは、包皮口が狭いことです。

 

カントン包茎の症状には個人差があり、平常時なら問題なく剥ける場合もあれば、剥けない場合もあります。ただし、いずれも勃起すると包皮を剥くのが困難になります。

 

無理に包皮を剥くと、亀頭や陰茎が包皮口で締め付けられてしまい、元の状態に戻らなくなります。

 

性行為中に剥けて戻らなくなる

 

包皮口が狭い状態で、性行為中に勢いで包皮が剥けると元に戻らなくなり、カントン包茎になる可能性があります。

 

カントン包茎のリスクを避けるためには、無理に剥かないのはもちろんのこと、性行為で勢いをつけすぎないように注意しましょう。

カントン包茎を放置することによるリスク・デメリット

カントン包茎を放置すると、亀頭やその周辺組織がうっ血し、壊死状態に陥るリスクがあります。最悪の場合、大切なペニスを失ってしまう恐れもあります。

 

ここからは、カントン包茎を放置することによるリスクやデメリットについて詳しく解説します。

  • 腫れや痛みを伴う
  • 亀頭が壊死する可能性がある
  • コンドームが外れやすい
  • 早漏・遅漏になる
  • 男性不妊の可能性
  • 悪臭や性病の原因になる
  • 精神的な弊害
腫れや痛みを伴う

 

カントン包茎になると、亀頭や陰茎が包皮に締め付けられて腫れや痛みが起こります。

 

包皮口のサイズや伸縮の具合にもよりますが、勃起時にカントン包茎になると包皮に裂傷ができ、出血を伴う恐れもあります。

 

亀頭が壊死する可能性がある

 

カントン包茎になると、亀頭や陰茎が包皮口に強く締め付けられ、亀頭への血流が滞ります。

 

その状態を放置すると、亀頭やその周辺の組織がうっ血・壊死し、大切なペニスを失う危険性があります。カントン包茎は早急な治療が必要になるため、早めに医療機関を受診しましょう。

 

コンドームが外れやすい

 

カントン包茎になると性行為中にコンドームが外れやすくなります。

 

仮性包茎の場合は、亀頭を露出させた状態でコンドームとペニスを密着させることができます。一方、カントン包茎の場合は無理に包皮を剥くことができないため、カリ首の引っ掛かりがなく、コンドームを装着しても包皮で滑って外れやすくなります。

 

性行為中にコンドームが外れると、望まない妊娠や性感染症にもつながるため注意が必要です。

 

早漏・遅漏になる

 

カントン包茎になると、早漏または遅漏になる可能性があります。

 

亀頭が包皮に覆われていると、露出したときに外部からの刺激に敏感になります。そのため膣の刺激を受けて早漏になりやすい傾向にあります。

 

一方、カントン包茎は性交痛を感じることもあり、性行為による快感より痛みが強くなり、遅漏になることも。場合によっては射精できないこともあります。

 

また、亀頭が露出されていない状態で性行為すると、亀頭が厚みのある包皮で保護されるため遅漏になるケースも考えられます。いずれにしてもカントン包茎になると、早漏や遅漏で満足に性行為できなくなる可能性が高まります。

 

男性不妊の可能性

 

包皮口が狭くカントン包茎のリスクがある場合は、無理に包皮を剥くと元に戻らないリスクがあります。

 

亀頭が包皮に覆われた状態で射精した場合、包皮が障害となり膣内に精子を送り込めず、妊娠しにくくなる可能性があります。また、カントン包茎の影響で性行為の際に痛みを生じることや、包茎であることに対するコンプレックスで、勃起不全(ED)になるケースもあります。満足のいく性行為ができないことで、妊娠の機会を損失することにもなり兼ねません。

 

悪臭や性病の原因になる

 

包皮口が狭いと亀頭が包皮で覆われた状態になり、汚れや細菌が溜まりやすくなります。亀頭と包皮の間を洗って清潔な状態を保てなければ、悪臭を放つ原因になることも。

 

また、汚れや細菌が溜まって不衛生になると、性感染症のリスクが高まります。性感染症になると、性行為でパートナーに移してしまう可能性もあります。

 

精神的な弊害

 

包茎に対するコンプレックスがあるほか、性行為で痛みが生じることで女性に対して積極的になれないなど、精神的な弊害が生じます。

 

自分で包皮を剥いて亀頭を露出できる仮性包茎なら特に問題はありませんが、カントン包茎の場合は早急な治療が必要です。

カントン包茎の手術費の相場

カントン包茎の症状で、患部にむくみや血流障害があり、緊急手術を行う場合は保険適用で治療を受けられます。

 

保険適用によるカントン包茎の手術費の相場は以下のとおりです。

 

手術方法 費用の相場
用手整腹法 約3,000円
背面切開術 約8,000円
環状切開術 約2,000円

 

勃起時に締め付けを感じる程度の「隠れカントン包茎」の場合は、カントン包茎とは診断されず、保険適用外の自費診療となります。

 

自費診療による治療費はクリニックによって異なりますが、目安としては以下のとおりです。

 

手術方法 費用の相場
背面切開術 50,000~80,000円
環状切開術 130,000~150,000円

 

カントン包茎は早急に治療するべき

 

「包皮口が狭く、勃起する度に痛みが生じる」

 

「包皮を剥いて元に戻らなくなった」

 

このような症状がみられる場合は、医療機関を受診して早急に治療を受けるべきです。

 

カントン包茎を放置すると、取り返しのつかない状態に陥るリスクも。平常時と勃起時の陰茎サイズに包皮の伸縮が伴わない場合、亀頭や陰茎が強く締め付けられ、血行不良を起こします。

 

この状態を放置すると亀頭が壊死し、男性機能が失われる恐れもあるため、早期治療が必要不可欠です。

 

カントン包茎の手術実績が豊富なクリニックはこちらのページで詳しく紹介しています。

カントン包茎に関するよくある質問

隠れカントン包茎とはどんな状態?

隠れカントン包茎はとは、カントン包茎になる一歩手前の状態を意味します。
医学的な分類ではありませんが、勃起時にペニスが締め付けられるような感じがする場合は、隠れカントン包茎の可能性があります。隠れカントン包茎は、通常のカントン包茎と同じく、包皮口や包皮の伸縮、ペニスの大きさのバランスが悪いことが原因で起こります。

包茎手術に痛みはある?

包茎手術の前に麻酔するため、手術中に痛みを感じることはありません。
術後、縫合した傷が痛むことはほとんどありませんが、露出した亀頭が下着に擦れて痛みが生じることも。その場合、処方された痛み止めで対処できる程度です。

カントン包茎の手術は保険適用される?

機能面で問題のあるカントン包茎や真性包茎は、保険適用で手術できます。一方、自力で包皮を剥ける仮性包茎は保険適用外の自由診療になります。
保険適用の包茎手術は、見た目への配慮がないため手術痕が目立つほか、ツートンカラーになりやすいデメリットがあります。

包茎手術でペニスが大きくなる?

包茎手術でペニスが大きくなることはありません。
包茎手術と同時に受けられる亀頭増大術や長茎術で、ペニスを大きくすることもできます。サイズアップを希望する場合は、手術前のカウンセリングで相談してみましょう。

包茎手術の後の痛みはいつまで続く?

包茎手術の後、痛みが続くのは2~3日程度です。
術後、麻酔が切れると痛みが生じることがありますが、処方された痛み止めで対処できるため、過度に心配する必要はありません。

包茎手術は泌尿器科や美容形成外科で受けられる?

包茎手術は泌尿器科・美容形成外科のどちらでも受けられます。
できるだけ安く手術したい場合は、保険適用で治療できる泌尿器科を選びましょう。美しい仕上がりを求めるなら、美容手術に対応したクリニックを選ぶことをおすすめします。

包茎手術に入院や通院は必要?

包茎手術に入院は不要です。
手術前のカウンセリングと、術後2週間経った頃に抜糸のための通院が必要になります。抜糸で通院するのが難しい場合は、溶ける糸を使用した手術を選んでください。

病院概要

名称 医療法人社団恩和会 旭川高砂台病院
住所 〒070-8061 旭川市高砂台1丁目1番地22号
電話番号 0166-61-5700
FAX 0166-61-5089
代表者理事長・病院長 横山恵一
開設年月日 昭和63年12月15日 (平成10年7月 医療法人社団 恩和会 設立)
診療科目 内科/ 外科/ 整形外科/ リハビリテーション科 /透析科
病棟内訳

病棟数 104床・B棟2階 療養病床(医療療養病棟)50床
・B棟4階 一般病床(障害者病棟)54床